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もう既に萎びてしまっているが赤みを帯びて干し葡萄ほどの実が沢山実っている。口にすると酸っぱい味がした。(右の写真は植物図鑑より)
10:50 お庭に着く。 いよいよお中道の始まりだ。
我々が歩く登山道より一段高い所で銅像のように動かずこちらを窺っている。黒くて大きなニホンカモシカ(特別天然記念物)だ。厳しい越冬に備えて貪欲に食べているのであろうか良く肥えている。 動物の習性で自分の方が相手より高い位置にいる時は警戒心が弱いらしい。わずか12〜13mの至近距離なので運良くカメラに収めることが出来た。 ニホンカモシカの出現によって一行は急に和やかな雰囲気となり再び樹林帯に入る。
一番沢を過ぎた辺りから標高が下がってきたのでコメツガ、カラマツの木々の間に真っ赤なナナカマドや黄葉のダケカンバが美しいコントラスト描いている。
早々に弁当を切り上げ大沢崩れを見に行く。狭い急坂を5分程下がるとそこは大沢崩れの一端だった。 その規模は幅500m、深さ150m、長さ2.1kmもあるという。
ところで富士山を世界遺産にしようという運動は1922年から始まったが、今年(2003.5.26)の検討会では世界遺産の候補地に選ばれなかった。理由としてゴミや廃棄物投棄やトイレなど環境悪化が改善されていないことであった。 世界遺産にするには嘗ての富士講のような宗教的な信仰心を持つことが必要ではないだろうか。 いつでも、だれでも登れるのは良いにしてもルールとマナーを守ることを絶対条件として願うものである。